2018年10月20日土曜日

規制のあとに残るモノは?

先日、監督から以下のようなメールが。
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横浜市ボート協会からの連絡です。
冬場の寒い時期、シングルスカル、ダブルスカル、オーシャンスカルは利用を自粛したらどうかと言う提案です。
アメンボウとしては、楽しく漕ぐのが第一です。
また、アメンボウの特徴ですが、漕ぐメンバーは性別や年齢、漕歴など問わずに誰でも一緒に漕ぎたい人で漕いでいます。
この為、アメンボウではスカルを漕ぐ事は多くありませんが、重大な事故を予防するための案ですので、受け入れる方針でいます。
皆さんのご意見を参考にお聞かせください。
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件名:スカルの出艇制限(案)について
【理由】
鶴見川コースでは今年も残念ながら軽微とはいえ、艇どうしの衝突や、艇が転覆してのいわゆる“沈”のトラブルが絶えません。
鶴見川漕艇場では両岸が壁になっており、落水したときに自力で岸へ這いあがることは困難です。また短時間のうちに漕艇場からゴムボートで救助に向かうことにも無理があります。
冬季にこのような状況で乗艇中に落水し、自力で回復できなければ大変深刻な事態に陥ることとなり、安全重視の観点からスカルの出艇には条件を付けることを検討するものです。
【出艇制限(案)】
    艇種  シングルスカル・ダブルスカル・オーシャンスカル
    期間  12月1日より2月末まで
    対象  漕艇場のスカル利用者のすべて
    条件 
        漕艇場が指導する安全マニュアル(注意点)を理解して順守すること
        落水しても自力で艇へ回復ができること
        防水処理した携帯電話を携行し、万一の時には漕艇場へ電話で緊急連絡を入れること
        着水したあとでも低体温症に陥らない生地の衣類(オレンジ色の目立つ)を着用すること
(ドライレイヤー、ドライジャケットなど)
        その他、漕艇場が利用者の出艇に制限をかけることがある
(気象条件や利用者の漕艇技量をみて) 
以上の条件を満たすことを誓約書に署名して、乗艇前に漕艇場へ提出する。 
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 それに対して、アメンボウの中でも、いろいろな意見が挙げられました。
・言うまでもなく「危険回避は、本人の責任であり重大な義務。」知識・意識を高める研修こそ大切。
・オーシャンスカルはそれ程危険性は高くないと思われるので、規制から外しても良いのではないか。
・本来スポーツ事故は個人・チーム(クルー)の自己責任であり、協会が規制すべきものでは無い。
また鶴見川漕艇場は風による休場規制が厳格で休場も多く、練習が出来る日まで、冬季でスカルは危険(それも技量と経験に依ります)で自粛せよでは、鶴見川に足が遠のく方も居られるかと思います。
・エイトとスカルは、道路でいえば、車と歩行者です。
車が歩行者を確認しながら走行するのと同じように、コックスのいるエイトの方が気をつけるべきだと思います。交通弱者であるスカルの方が制限されるのは、本当にかわいそうです。
私は制限を設けるのであれば、スカルの方ではなく、「スカルが出艇しているときは、エイトの出艇は控える」など、エイトの方が制限されるべきだと思います。
しかし、エイトの方が利用者が多いでしょうから、反発が大きいかと思いますので、「スカルが出艇しているときは、パドル練習などの強い練習は控え軽めの練習にする」とか「スカルが出艇しているときは、周りにスカルがいないことを確認してから、パドル練習を行う」など、少し控えめの制限ではどうでしょうか?
皆さんのご意見ありがとうございます。
最終的に協会が決めたものには従っていかなければなりませんが、しっかりと考え、議論する事が大事です。
「規制」をかけるのは簡単です。「規制」によって事故は無くなるでしょう。しかし「公園で野球をするな」「ブランコ、ジャングルジムは禁止」とどこが違うのでしょう?
「危険」を「危険」としっかり認識して対処する事が、「成長」であり、本当の「安全」ではないかと思います。
私が携わっているこの「アメンボウ」も「Seeds」も「YJR」も、鶴見川だからこそ活動出来ているんだと感じます。
鶴見川だったから、ボートに出会い、仲間に出会い、そしてシングルスカルからエイトまでチャレンジして乗る事が出来たんだと思います。
鶴見川があり、漕艇場があり、そこで活動されている人達のサポートがあっての、こんなにたくさんの笑顔なんだと思います。

皆さんの 意見だけを乗せるのは、どうかと思いますので、私が協会に挙げた意見を最後に挙げておきます。皆さんの意見と、ほぼ一緒でホッとしました。
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スカル出艇制限には反対です。
せっかく利用者拡大の一つとして、多様な艇を楽しまれる方が増えて来てる中、残念な事だと考えます。
「オールを担いで運ぶ危険性」
これぐらいと考えるか、これこそ安全意識改革の出発点と考えるか、大きな分岐点だとおもっています。
それと同じく交通事故を無くすためクルマの運転を制限するのではなく、ドライバーの安全意識の向上を目指すのと同じ様に、利用者側のしっかりとした安全意識の向上が大事なのではないでしょうか?

ただ早急の処置としては、漕ぐ区域を分けるのはどうでしょうか?
漕いでは駄目だと言っているのではありません。スキー場のゲレンデ区分けと同じです。
漕ぐ領域を制限するのではなく、その領域に優先を持たせて、より明確に、責任と注意を促すという事です。
長距離を漕ぎたいクルーに制限をかけているのではありません。

鷹野大
|・・・エイト、クオド
末吉橋
|・・・ダブルスカル、シングルスカル
国道
|・・・ナックル、オーシャンスカル
森永橋
|・・・ナックル、オーシャンスカル
水道橋

各領域では上記の艇が優先で、他種艇がその区域を通るときは、その艇が声を掛ける責任があるとする。
ここでのポイントは、練習をしては駄目というのではなく、事故回避責任を明確にする事にあります。
エイト、クオドは、小艇がいる場合はより上流に行くという事で、より集中して練習できるという事です。
例えばエイトとシングルが同じ時間帯に出艇したとした場合、エイトは、主な練習を鷹野大橋~末吉橋間では優先して練習できます。
そのかわり末吉橋より下で練習するときは、より注意をして練習するという事です。
シングルは末吉橋以下であれば、ある程度安心して漕げるという事になるとおもいます。
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浮かんでるだけでも

はや1カ月更新が滞って…。
9月16日の練習です。この日は体験希望に2人も参加頂きました。
監督コーチングのもと、ノンビリ漕ぎだし~。
S庄さんは、ボート教室から。趣味を広げたいとの事で、なかなか素晴らしいフォーム。
ネットで興味を持って頂いたH本さん。こちらはやはり若いだけあってパワーみなぎる漕ぎっぷり。
★サタンは、シーズO杉クンのスカルコーチング。
O杉クンのヘタレっぷりも少しは改善出来たかな?
シーズのメンバー。浮かんでるだけでも楽しいもんですね。